もくじ
万人受けが大事
ビジネスにおいて大切なことは、「万人受け」することです。
お客様が若い方しかいないという場合は、若い方が好む格好をした方がいいでしょう。逆に、お客様がご高齢の方しかいないという場合は、ご高齢の方が好む格好をした方がいいでしょう。しかし多くの場合、お客様の年齢層は様々です。そこで、どの年齢の方にも不快感をもたらさない「万人受けする外見」ということが求められます。
ここでは女性のセールスパーソンにとっての身だしなみについて10個の心得を見ていきましょう!
10の心得
心得1.清潔感のある髪型
重要なことは、お客様に清潔感を感じてもらい、信頼してもらうことです。頻繁に髪に触れるのは望ましくありません。髪が長い場合は一つに束ねましょう。また、目がしっかり見えないと信頼感を得てもらうことができません。前髪をおろす場合は、目にかからない長さにしておくと良いでしょう。
髪の毛の色は、黒髪もしくは少し明るくする程度にしましょう。多様性が認められる時代なので、「何色でもいいでしょ?」、と思うかもしれません。しかし、セールスパーソンに必要なことは「万人受け」することです。流行のカラーは、若いお客様には受け入れられるかもしれませんが、ご高齢のお客様からは反感を買ってしまうかもしれません。無難な色にしておいた方が良いでしょう。
心得2.清涼感のあるスーツ
スーツの色は、濃いネイビーがお勧めです。
グレーやベージュなども良いですが、夏場や緊張して汗をかいた時に、汗染みが出来てしまうことがあり、お勧めしません。スカートでもパンツでも問題ありませんが、スカートの場合は「皺」に気を付けましょう。1日履いて立ったり座ったりしていると必ず「皺」が入ります。毎日アイロンをかけ、1日の始まりは「皺」の無いスカートを履くようにしてください。パンツの場合は、しっかりと折り目をつけておきましょう。
心得3.露出度の高くないインナー
スーツの下に着るインナーは、清潔感を感じられ、露出度が高く無いものを選びましょう。
大まかに分けると「ブラウス」「カットソー」「シャツ」の3種類がありますが、どれを選んでも構いません。ただし、色は白やピンク、水色などの淡いものにするのが無難です。
ストライプやドッドなどは、オンライン商談をする際に画面が揺れて見えてしまいます。無地や薄い柄にしましょう。
心得4.ストッキング
スーツを着る場合、ストッキングは必ず着用しましょう。
靴を脱ぐ機会が無くても素足はNGです。パンツスーツの場合も同様です。色付きや柄ありはカジュアルな印象を与えてしまうため、ベージュ、もしくはブラックを選んでください。また、ストッキングは破れやすいので予備をカバンに常備しておくと安心です。最近は破れにくいストッキングというのも売っていますので、こういったものも活用してみてください。
心得5.ベーシックカラーの靴
靴は目立たない様で一番目立つものです。汚れがついていたり、踵が削れていたりする靴は言語道断です。また、派手なデザインの物や、高価な物は避けた方が無難です。色はブラック、グレー、ベージュといったベーシックカラーがいいでしょう。ヒールの高さは3cm~5cmがいいとされています。7cmの高さのヒールが、足が綺麗に見えると言われていますが、7cmだとたくさん歩くと足が疲れてしまいますので、ヒールの高さは自分の足と相談しましょう。ただし、あまりにも高いヒールは華美に見える為NGです。また、ビジネスシーンでは、つま先や踵(かかと)を露出するのは避けましょう。
心得6.落ち着いた色の鞄
スーツに合わせる鞄は、ブラック、ネイビー、ブラウンなどの落ち着いた色がいいでしょう。
派手な色や目立つデザイン、ブランドの鞄はビジネスの場において相応しくありません。また、商談の場では鞄を床に置くことも多いと思います。床に置いた際に鞄の中身がこぼれ出ない様、自立するものを選びましょう。サイズは、小さくても大きすぎてもいけません。A4サイズの書類が折らずに入る程度の物が良いでしょう。
心得7.ナチュラルメイク
ビジネスの場において、ノーメイクはNGです。
しかし、派手なメイクもNGです。ナチュラルメイクを目指しましょう。ナチュラルメイクとは、薄いメイクのことではありません。自然なメイクのことです。ファンデーションは厚塗りにならない様に、アイシャドウはブラウン系もしくはグレー系を選びます。リップは色味をおさえたものが良いでしょう。
心得8.整えられた爪先
名刺交換や、資料を指し示す際など、爪先を見られる機会は多くあります。爪を綺麗に整えておくことで、印象がアップします。
会社でNGでない限り、マニキュアやジェルネイルは塗った方が良いでしょう。ただし、長すぎたり、派手な爪はNGです。色は、クリア、ベージュ、ピンクベージュ、ピンクあたりが肌に馴染みます。デザインは、オフィスネイルから選ぶと無難です。
心得9.華奢なデザインのアクセサリー
肌に馴染みやすい、華奢なデザインのものが良いでしょう。
ビジネスの場面においては、目立つことよりも、品の良さを意識します。ピアスは、耳にフィットして揺れないタイプを選びましょう。
心得10.適度な香水
汗の匂いがしては印象は良くありませんが、かといってきつい香水の匂いも良くありません。
どんなに良い匂いでも、きつすぎると逆効果です。匂いは体温によって温められると飛散します。その為、耳の後ろや手首に付けると匂いすぎる場合があります。一方で、ひざの裏側やアキレス腱につけるとほのかに香り、好印象を与えられます。また、柔軟剤の匂いにも注意しましょう。
最近は、多様性の時代と言われ、どんなスーツを着ていても、どんな髪の毛の色をしていても、どんなメイクをしていても問題ないと思う方も多いと思います。しかしそれは、セールスに慣れてきて、お客様がたくさん出来てから行っても遅くはありません。セールス初心者の頃は、まずはベーシックな格好から始め、「万人受け」することを目指しましょう。